2007年05月22日

【'05台湾×2】12/リンピントンカン

 屏東の朝は雨上がりの町の匂い、明け方に降ったようです。
 朝の町では、車もバイクもゆったり優しい感じだなぁ。町が賑わう夜更けになると、キリキリ走り回っているけれど。
 そもそも台湾には「粋」という概念がないような・・・・・・って、日本の駅前も大した駐輪マナーですけどね。それにしたって俺様ルールすぎでは? なぁんて思ってしまいます。
 台湾では、ビルの軒先が歩道になってる場所が多いのです。なのに店舗とバイクで占拠しちゃって、とても通れたもんじゃないんですよ。
 あ、でもエスカレーターは左乗りで統一されてました。その点は日本より一貫してるとさえ感じましたね(是非はともかく)。
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 駅のホームで、日本語で話しかけられました。僕が駅員と話してるのを聞いていたのでしょう、大家族のおばあさんです。
 娘が法政大を出たとか、新宿の某高級ホテルに泊まったとか嬉しそうに話してくれます。周囲の乗客にチラチラ見られて、まぁ反日感情からではないと思いつつも気にはなります。

「まず佳冬駅まで行って、それから林邊に引き返してくる予定です」
 そう僕が話すと、おばあさんは「この電車は佳冬には停まらない」と教えてくれました。乗車前に確認したつもりでしたが、それでは佳冬行きは止めときましょう。
 最初の旅で降り立った、佳冬駅のホームから見た眺めが忘れ難くて(その辺は「台湾の7日間 2日目・3/佳冬」ご参照くだされ)写真を撮っておきたかったのですが・・・・・・。
 おばあさんと大家族は次の潮州駅で降りて、僕は林邊で下車。
 低気圧の生暖かい微風、夏です。
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 茶店「來來」の娘は、一目で僕を思い出しました。
 兄さんは畑だそうで、三山國王会の皆さんの写真を渡してシェーシェーバイバイ。
 彼女とは完全に筆談なので、細かいニュアンスがもどかしくもありますが、また人だかりで話が大袈裟にならないうちに立ち去りましょう(その辺は「台湾の7日間 3日目・1/好日」ご参照くだされ)
 兄さんのバナナ園かぁ、そういえば得意げに案内してくれたっけな。
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 その時のメモには、
『喜びや誇りと共に働けるのは好いことだ、もし色々知ってしまったら変わるだろうか?
 半端な知識は危険だ、そして心安らぐまでの知へと至る道は長い』

・・・・・・なんて書いてました。刹那い憧れといいますか、何のコトやらですが。
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 そして東港への大通りに出ると、なぜか手を挙げなくても停まるバス。20元、英語が通じてスムーズに上車(乗車)。
 東港の町は、以前の整った印象と違って雑多な感じがしました。町全体が市場っぽい、というか屏東が発展したせいで見え方が変わっただけかな? 薄日が差して、風が海の匂いを運んできます。
 前回のように潮風で体を冷やしたくないので、品淳軒というカフェでオープンエアの席に。煙草も吸えるし冷房の心配もない。
 マンダリン・コーヒーが65元、食事は店のコのオススメで160元。
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 1泊する町でも ないし、小琉球に渡るとしますか。
 でもその前に両替しとかないと!(その辺は「台湾の7日間 4日目・1/小琉球へ」ご参照くだされ)
 レートは初日とほぼ一緒で0.29、あとで確かめ算してみると3千円くらい合わない。って事は、ずいぶん安くない手数料だぞ。
 船着場では、案の定オバチャンがレンタルバイク勧めてきます。1日300元、宿代込みで800元。僕が「OK、あした晴れたら乗るよ」と言うと、「晴れる!」の連呼で押し切られてしまった・・・・・・。
 フェリーは3時半の便、230元。往復410元を勧められるが、当日のみ有効だと損だからなぁ。
 しかし看板の表記を見ると片道210元、まさか旧正月料金か?
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補足・媽祖廟と三山国王廟(本分より長いです)
posted by tomsec at 11:22| Comment(2) | TrackBack(0) | '05台湾×2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月12日

【'05台湾×2】11/それを屋台店と呼ぶ

・・・・・・といっても、この「屋台店」というのは僕の造語なんですね。
(屋台のようだけど店だし、これは何て言えば?)という感じの、台湾では割と普通にある飲食店。
 まぁ曖昧ながら定義するならば。
1・店先に、簡易調理場が出ている
2・表に椅子とテーブルを並べている
3・外と屋内がぶち抜きで、境がない
4・メニューが、ほとんど「○○飯」か「○○麺」
5・値段が、だいたい50元前後
6・冷房なし、あって扇風機かシーリング・ファン

・・・・・・う〜ん、やっぱ感覚的なんですよねー。
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 僕がこういった屋台店を利用するのは、もちろん食事が安く済むからです。そして屋台店の定番といえば、肉燥飯でしょう。
 基本は肉のそぼろゴハン(でも店によっては脂身の煮込み状だったりする)、20元と格安だけどチト物足りない。それで青菜炒めと併せて50元、これが僕の基準です。
 まぁ実際は、つい食べ過ぎちゃいますが。

 そういえば新北投では粥屋台がありましたが、屋台店のメニューに粥って文字は見かけないんですよね。
 それでも頼んでみると、必ず
「有(ヨー)」
 と言って作ってくれます(ただし、出てくるのは決まって海鮮雑炊ですが)。

 新北投で食べた白粥が35元、最初の台湾旅行で食べた高雄小港空港の粥は80元と値段はまちまち。
 ちなみに今回、各地で頼んだ粥の値段を比べてみますと・・・・・・。〈参考地図〉
 潮州では50元。
 高雄の六合一路では70元(具沢山でボリュームたっぷり)。
 小琉球では、水餃と併せて90元。
 墾丁では、水餃+紙パックのジュース(スターフルーツ)で計110元。ちなみにジュースの味は今イチ。
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 どの店でもテーブルに乗ってる調味ソースは同じで、これは日本のラーメン屋とか蕎麦屋みたいですね。
 ただし種類はどれも日本にない味で、薄味だと感じた時は使ってみると台湾風味が増して楽しめます。

 ちなみに、墾丁はどのメニューも相場の1.5〜2倍という印象でした。
 リゾート地だからかもしれませんが、たとえば高雄で50元の飯なら75元という感じ。林邊の茶店「來來」で20元だったコーヒーも、ここでは30元。
 しかしこうして値段で比べると、小琉球も高めだった気もしてきます。
 まぁ屋台店の話は、これから先の日々でも改めて書くことになるでしょう。

 夜市も屋台店が多いのですが、高雄の六合夜市のように規模が大きいと露店の店が並んだりします。ただし僕の印象では、六合夜市は観光客向けの縁日値段で味もよくない気がします。
 たとえば「台南名物・担担湯麺」と掲げた露店では、飯盛り茶碗一杯と茹でソーセージで75元も取られました。しかも台湾では、どこで担担麺を頼んでも担担してないからガッカリです。

 それから屋台店では、1000元札で払うと本物かどうかチェックされる事が多かったですね。それだけ贋札が出回っているのか、もう当たり前のようです。

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 そういえば、飲食店にはメタリックな招き猫が置いてあります。しかもなぜか必ず銀色、敢えて金色にしないのがまた興味深いですね。
 町なかには犬しかいないのに・・・・・・。
 というか、町の大きさに比例して野良犬が多いんですよ(でも台北では見かけなかった)。 割と首輪つけてるし人慣れしてるけど、飼い犬にしては汚れ放題。
 そういう犬の自由さを、僕は勝手に「台湾犬」と呼んでたりもします。
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posted by tomsec at 20:17| Comment(2) | TrackBack(0) | '05台湾×2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月02日

【'05台湾×2】10/鉄橋大破、そして放置・・・

 ユーピン達と別れて網咖(ネットカフェ)に入り、自力で日本語入力を呼び出し2時間後。店を出ると午前0時、もう市街は車も走ってない静けさ!
 もともと駅前ぐらいにしか行人(歩行者)は見かけなかったけれど・・・・・・。動いてるのが自分だけだと、さすがに薄気味悪いよー。
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 そんな無人の町並みに廟のサイバー・パンクっぷり、なんだか冗談みたいです。

 宿はボロでも開いてて好かったー、さぁ風呂だ!
 って、なんか温い。ほぼ水じゃん、しかも栓が合ってなくて湯舟に溜められもしない。
 それに、もうどうでもいいけどTVがほとんど映らない。更にどうでもいいけど、泊まった宿では必ず貰えた水も、ここではペットボトルではなくカップ入り。
 まぁカップ水といっても市販されている物で、上部にビニールで封をしてある。
 有効期限が「95.10.18」・・・・・・って、10年前の水かよ〜?!
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 そして翌朝、あえぎ声で起こされ。
 午前10時ですよ〜、というかそういう問題じゃなくて。
 他にも泊り客がいたって事に、まずビックリです。ある意味、こんなボロ宿に連れ込まれてる女性もスゴイと思いますが・・・・・・。
 顔合わせないよう早々にチェックアウトして、台湾銀行で両替を。
 以前ここで知り合ったアンドリューらしき人物が、同じようにロビーをうろついては来る人ごとに話しかけています。しかし今回は、スーツ姿じゃなくて警備員のユニホーム?
 彼は僕に気付かない様子、そして僕としても話しかけにくい気分。

 普通快速に乗って高雄へ。途中に架かる鉄橋で、凄い眺めを見てしまった。それを写真に収めるべく、ただそれだけに2往復も乗車。
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 屏東〜九曲堂の間に広い川があり、並行して架けられている鉄橋があったんです。だがそれは・・・・・・。
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 ずたずたに寸断された鉄橋と、橋脚に圧し掛かるような根っこの大きさに口あんぐりです。
 状況から察するに(猛烈な台風の影響で鉄橋が押し流された)と思われるのですが。

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 すると、屏東側の手前でバリケードが築かれて、空っぽの列車が立ち往生したままなのは何故なんでしょう?
 一時的に避難したにせよ、もう12月ですからねー。赤錆が浮くまで野ざらしにして、そのまま列車ごと(というか線路ごと)放棄でしょうか・・・。
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 ひょっとしたら、こちら側に新しい鉄橋を架けてちゃったから、もう解決済みなのかなぁ。

 それでは、これも・・・・・・?
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 ちょっと、僕の理解が及ばない感覚です。だけど乗客の方々、外の景色よりも僕の方が気になるようですね。ちょっと恥ずかしくなって、コソコソ撮ってると余計に訝しげに見られたりして悪循環・・・・・・。

 のどかな郊外の空気、だけど今日は日差しも弱く肌寒い。みんな冬の装いで、ボア付きコートとかダウンジャケット。そんな訳で、半袖一枚の僕は浮いてる感じです。これが真夏だったら、僕は何を着てればいいんでしょうねぇ?
 しかし台湾、違和感なさすぎです。駅のホームで売っていた鮮美的肉包15元をぱくついてると、まるで小さい頃からここに住み暮らしていたような気分になりました。戸惑うのは言葉と、物事の手順(切符の買い方とか)ぐらいで。


追記・高屏古鉄橋 (カオピンふるてっきょう)について

後日、屏東県政府のホームページにて、大破した鉄橋に関する情報を得ましたので追記します。
これは高屏古鉄橋(旧鉄橋)で、 1914年に建造され現在は歴史的建造物として知られているそうです。
県政府は、この古い鉄道を利用してコーヒー列車を企画しているとの事。

屏東県政府>>屏東の楽しみ方/平原システム>>高 屏 (カオピン ) 古鉄橋( ふるてっきょう)
http://www.pthg.gov.tw/Japan/travel_02.htm


さらに追記:高屏大橋の崩落原因について

「以前、古い橋のほうで、橋の下の砂利を不法に取っていた業者がいたんです。そしたら、台風の時に橋が落ちちゃいました。」
との情報を得ました。
「台湾、そんな所です。あはは! 」
って・・・・・・。f(^ω^;)""

posted by tomsec at 10:06| Comment(7) | TrackBack(1) | '05台湾×2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする