フェリーに乗ると、港町は同じように見えますね。
島と陸地では何か違うのだけれども、メキシコのプラジャ・デル・カルメンとコスメル島の違いにも似てるようで(よろしければ「メキシコ旅情【逃避編・5 熱いシャワー】」もどうぞ)。確かに文化の差は形や色に表れますが、町の機能としては同じだからでしょうか。
フェリー飛馬号は、30分弱で小琉球に接岸。波止場で宿のプラカード持ってる大柄な青年が笑っています。
新人お笑い芸人みたいな髪型ですが、こう見えても白竜宮旅社の若旦那です。
バイクは明日の使用料サービス、そしてお茶のペットボトルのプレゼントとは気前いいですな〜。どこの宿に泊まっても、せいぜい水ですからね(あるいは期限切れカップ水!)。
フロント奥にPC3台と山積みのパーツ、そして当時は最新型のPS2薄型。更に「ファイナルファンタジーVIII」のポスター・・・・・・?
でもダイビングショップが併設されてて、彼がイントラやってるみたい。オタクでダイバーという不思議なギャップに、なぜか好感度アップ(笑)。
2階の港に面した部屋、800元。
まずシャワーでさっぱりして、TVチェックするとエロなし99チャンネル。台湾はケーブル・チャンネルが普及してるんですが、まぁここは島ですし。
屏東とか高雄なら200チャンネル近く映るんですが、更に南部の小さな町に行くとチャンネル数が減る傾向があります。
そういえば屏東の成進賓館は、前に泊まった時よりもチャンネル数が48に激減した・・・・・・と思ったら実は壁ボタンからリモコン式になって、一般放送とCATVの切り替えスイッチが付いてたんですよ。しかもエロチャンネルはCATVで手動選択しないと映らない仕掛けで、思わず(裏ワザ扱いかよ!?)って思いましたけど。いやどうでもいい話ですけどね(その辺は「台湾の7日間 5日目・5「悩ましい夜」ご参照くだされ)。
話をオタクダイバーな若旦那に戻しますが、とにかく好い青年でして。
僕が「ネットカフェはどこにありますか?」と訊くと、
「島にないから、ロビーのPCを自由に使ってください」って言うんです。
それで調子に乗って「日本語表示(と入力が)できるよう、IMEを追加インストールできませんか」と相談すると、即座にやってくれるんですよ。
でもそれでブラウザに不具合が生じちゃって、フロントから持ち出した自前のPCもフリーズしちゃったんですけどね・・・・・・。
そんな面倒臭いことになっても全然にこやかで、必死に直したロビーPCでVCDを観せてくれまして。
ちなみにVCDとは台湾や香港で普及している動画CDで、日本語の音声ガイドまで入ってる小琉球の観光映像クリップ(彼が作ったらしい)。
そのVCDと一緒に、なぜか星の砂入り小瓶までプレゼントされてしまいました。
う〜ん、微妙そしてマニアック!
部屋に帰って(星の砂かよ!)と思いつつ、よく見ると。
中に埋もれた小さな短冊に「小琉球観光」と書かれていたんです。
そんな芸の細かさというか情熱というか、いわゆる真心こもった丁寧さに気付いた瞬間、思わず感動してしまいました。
(新人お笑い芸人みたい)なんて思っちゃって、本当にゴメンナサイ!
・・・・・・ですが。
「トレーナーとジーパンを洗濯したいのですが」と言ったら
「僕が洗ってあげます」と即座に家族用の洗濯機に入れようとした時ばかりは、
それもちょっとゴメンナサイ!でした。
親切すぎです(笑)。
これは、霊山寺のドーム上で
台湾本土を眺める謎の天女像。