2007年07月25日

【'05台湾×2】19/やっとこ南国

 東港から墾丁まで、2時間のはずが30分も早く着きました。夜7時。
 長距離バスを苦手な、もうひとつの理由がこの(飛ばし過ぎ)なんですよね。そりゃあ早く着くのに越した事はないけども、あんな猛スピードではなく安全運転でお願いしたいものです。
 バスが過ぎ去った後の道路は静かで、路肩の崖下は入り江の砂浜です。残照に映える、いかにも南国な景色に嬉しくなってきました。
 ともかく、まずは目抜き通りを引き返して宿を見つけねば。しかし軒並み宿か飯屋の看板だらけ、こんなに多いと逆に迷ってしまいます。

 看板の中に「加州飯店/HOTEL CALIFORNIA」の文字を見つけ、ふと足を止めたら背後から声をかけられました。
 客引きには違いないんですが、あの看板の隣の宿屋の主人でした。700元という部屋を見せてもらうと、今までで台湾で泊まった宿の中で一番上等!
 基本チェック項目(シャワー、トイレ、テレビ、空調、冷蔵庫、それに灰皿)も完璧、それに広々として洒落た内装です。英語も通じるし、館内全体がココナツの香りに満ちているのも気持ちよい。
 東港の件で神経質になってただけに、もうこれだけで(来てヨカッタ〜♪)って感じで。
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 食事の前にネットカフェでも、と思って主人に訊くとバイクに乗っけて案内してくれました。
 目抜き通りを少し戻って海寄りの道に行くとコンビニ「Big Egg」があり、その裏手が網路咖啡(略して網咖、つまりネットカフェ)。
 場所柄、やはりゲーセン型の無人コイン投入式で日本語不可。しかしお金入れても起動せず、困っているうちに10元が無駄になってしまいました。起動ボタンが、まさか足元にあったとは!

 コンビニで酒と食料を買い込み(また1元袋を買う羽目に)、宿でTV観てると明日まで冷え込むとの予報。ここに留まるのが最良の策といえそうです。
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 翌朝9時に起きると、昨日にもまして風が強い。
 宿の女主人が「粥が美味い」と教えてくれたイタメシ屋は閉まってるので、昨日バスを降りた入り江(小湾)まで行く。しかし何かロケ中のようで、浜茶屋も開いてない様子。
 なので引き返して、網咖のある大湾まで行って海岸沿いの屋台店に。海鮮粥を頼んで、水餃子も追加して計110元(350円位かな)。
 ちょっと高くない?
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 リゾート値段なのでしょう、どのメニューも相場の1.5〜2倍という印象です。たとえば林邊の茶店「來來」で20元のコーヒーが30元だし、50元の飯なら 75元といった按配で。
 海鮮粥(というか雑炊)に水餃子、美味い朝ご飯です。でも紙パック入りのジュース、実際のスターフルーツを知らないんですが・・・・・・これは美味しくないですね。
 オバチャンの若い方が、どことなく初恋の人に面影が似てて微妙な気分。
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 大湾のビーチは目の前に見えてるのに、そこまで抜ける道が見当たらず行ったり来たり。
 諦めて小湾へ戻りますか・・・・・・とその時、強風が雲を払ってピーカンに!
 よっしゃー♪
 途中で宿に寄り、延泊料金を先払いして小湾へ。

 日本からサーファー4人が来て、僕の部屋と正反対の通りに面した部屋に入ったそうだ。波乗りポイントとしては北部の方が人気あるのに、やっぱこの辺の雰囲気に惹かれて来たのかな。
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posted by tomsec at 12:08| Comment(6) | TrackBack(0) | '05台湾×2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月17日

【'05台湾×2】18/バスの旅

 5時出発だから、到着は7時過ぎそうです。
 墾丁まで2時間もバスに乗るのはブルーだけど、最南端まで行けば少しは熱帯気分も出るでしょう。
 車内のおやつに、市場でオレンジ2種類(5個で25元)と露店の棒餃子2ヶ+半円状のお焼き(計40元)を買って町外れの客運に。墾丁行きは195元。
 運転席の横にはバケツが置いてあって、そこに運ちゃんはビンロウを噛んだ滓と唾を吐き出すので水が赤く染まっていました(その辺は「台湾日記 4日目・3/東港から萬丹へ」ご参照くだされ)
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 長距離バスは、台北空港からのリムジンバスと同じく2階建てです。といっても1階は運転席と荷物置き場で、2階が客席になります。
 シートは列車よりも豪華で、革張りの場合もある位です。席も間がゆったりしているし、頭上には何台も小型テレビが付いていて快適この上ない。
 でも個人的には好きになれないんですよね、なんというか旅情というものがないようで。
 冷房に関しては、もう重ね着して座席の上にある噴出し口を閉じるしかありません。これはハワイイでもカンクンでも同じだったので、熱帯のサービス精神だと思っておきましょう。

 町なかを走るバスは、2階建てではなく普通のバスです。これから高雄に行くと、僕も市バスを利用する事になります。
 市バスの料金箱には、釣銭の出口がないんです(何故だろう?)。市内均一で12元、だけど1元硬貨って使う機会がないから持っていないんですよね・・・・・・。大した額ではないので、いつも釣銭は諦めています。
 運ちゃんによっては、他の乗客に声を掛けてくれたりして両替できる場合もあるそうです。
 たまに古い型の市バスに乗り合わせると、降りる時にヒモを引っ張って運ちゃんに知らせるタイプだったりします。床も昔の都電みたいに板張りで薄暗いんですが、これぞ公共汽車の醍醐味! という気分になって好きです。
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台北市内のバスは、
ちょっと今風。



 ところで日本と大きく違うのは、車内放送がないので降りたいバス停を通過しやすい点です。
 行き先をメモに書いて、運ちゃんに予め見せておけば、市バスは今のところ間違いなく停まってくれます。
 ですが長距離バスに関しては、僕の経験では一度の例外たりとなく無視されてますね。帰国で飛行場に行く時ばかりは、まったく笑えません。
 ちなみにバスは「公車」とか「巴士」という当て字を使うようですが、文中では紛らわしくないようバスで統一する事にします。
 客運という言葉は使用しますが、これは大きなバス停というかターミナルの事みたいですね。
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 さて上車(乗車)30分で枋寮を通過し、1時間で恒春まで来てしまいました。
 この先は地図上に町はなく、墾丁までは目と鼻の先といった感じです。
 幹線道路は林邊を過ぎると長閑な景色になり、何もない路肩に「池上便當」があって驚きました。小琉球でうな丼食べた、あのミスター・Wooの弁当屋です。
 南端の都市、恒春は城壁に囲まれた独特の雰囲気で賑やかな町でした。といっても名所史跡めぐりの旅ではない僕にしてみれば、他には特に何があるでもない林邊の町並みを大きくした感じ。
 そこを過ぎると一気に陽が落ちて、気が付けば墾丁海岸の目抜き通り。
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 乗客も僕一人で、このまま青年中心(文字通りユース・センター)を通過したら民家もなさそうです。
 慌てて運ちゃんに「I get off, here」と声をかけると、降り際に
「Are you Japanese ? Good speaking English !」って・・・・・・。
 一応は「Thanks, you too」と答えたものの、それより乗る前に紙に書いて頼んだのを無視されたのがガックリ!でした。
posted by tomsec at 01:28| Comment(2) | TrackBack(0) | '05台湾×2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月08日

【'05台湾×2】17/町にフラれる、の巻

 旅の日程では、まだ折り返し地点です。
 あと6日間も繰りかえし(これからどうしたものか)と悩むのか、そう思うと気が重くなってきました・・・・・・。

 まずは昼飯にしましょう、とりあえず先の事なんて場当たり的でもいいじゃありませんか。せっかく港町にいるんですし、海の幸でも堪能して滅入る気分を変えましょう。
 記憶を頼りに目抜き通りの外れに行くと、魚料理の店が軒を連ねていました。
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「東港漁村」という店に入ると、注文を取りに来た店員は「サシミ?」とか「 サカナ!」と中途半端な日本語を連発してきます。そういえば東港には、安くて旨いマグロを目当てに多くの日本人が訪れると聞いた気がします。
 例によって「粥?」と書いて見せると「ヨー(有)」で、後は店員にお任せ。
 満席に近い繁盛ぶりで、普茸ナントカ茶を飲んで待たされるうちに食欲が高まってきました。花の香りがする焙じ茶で100元もしましたが、確かに美味しい。これは料理も期待できそうです。
 しかし、肝心の刺身が不思議な不味さで意表を突かれました。トロを意識したのか、厚切りでフワフワした食感、なのに味がしない・・・・・・。300元もして、なんだこれ?
 1匹だけ出されたエビも「うまいよ!」と言う割に泥臭いだけ。焼き魚(メバル?)も、塩が付いてきたと思ったら味の素ですか!? レモンと醤油で食べましたが、焼きたてなら美味しいのかもなぁっていう程度。
 ただ海鮮粥は、100元もするだけあって非常に美味でした。チャンポン風スープが最初は薄味に感じるのですが、食べてるうち丁度よくなってくるんです。この味付けは、割と台湾ごはん全般にいえる気がします。
 最後にオレンジが出て、合計600元。魚料理が最悪という、思いがけなさにビックリでした。
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 相変わらずの曇天で寒いし、空気も悪くて以前ほど町に惹かれません。自然に、足は華安旅社に向かっていました。前回の部屋が懐かしくなったからでしょう(その辺は「台湾日記 5日目・2/小回復」ご参照くだされ)
 先の予定は明日までに決めるとして、今日はここに泊まるとしましょう。
 フロントの女のコはやる気ゼロですが、見せてくれた302号室は運良く前回休憩した部屋の真上でした。大通りの眺めも懐かしく、800元を払って早速シャワーで温まります。
 まずは仮眠、と思ったらシーツが妙に薄汚れてました。それに冷蔵庫もないし、灰皿もない・・・・・・? これでは部屋を替えてもらわないと不便過ぎます。
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 階下に降りて交渉すると全室禁煙だと言われ、それなら宿を替えるより仕様がありません。もちろん休憩料金は支払うので変更して、とお願いすると何故か「ノー」の一点張りです。
 何て言ってるのか、中国語の発音を差し引いても暴言を連発されてる感じは伝わってきます。こちらも丁寧にお願いしたつもりだったので、最初の困惑が不愉快さに変わってきました。
・・・・・・。
 これでは埒が明かないので上役を呼ぶよう頼んでも、頑として聞く耳もたず。何か失礼があったのだろうか、といっても彼女は最初から憮然としてたし思い当たる節はありません。
 さすがに腹が立って、荷物をまとめて出て行こうとしたら400元だけ突き返してきました。受け取りを拒否したけれど、お金の押し付けあいになり面倒だったので丁重に礼を述べて去りました。
 もうこの町にはいたくない。

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posted by tomsec at 16:47| Comment(2) | TrackBack(0) | '05台湾×2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする