2007年08月23日

94*写メれなくもない

 時と場所を選ばない、まさにケータイはユビキタス。
 でも、それで却って(出来るけどしない)とか葛藤しそう・・・って今更な話です。
 分かりやすくいえば飲食店や電車の中など、手持ち無沙汰な一瞬にふと思い立ったりした時ね。その用件と自分の置かれた状況を秤にかけるような、ケータイのポテンシャルが高まるほど(してはいけないけど、出来なくはない)という時と場所が普遍化してゆく気がして。

 たとえばゲーム機能やワンセグTVなどで、目の前の今が退けられてしまう瞬間。
 僕もゲームは好きで、家にいて時間があるとついゲームをやってしまう手合いなの。自室での優先順位が変わっちゃうゲーム機能、それが僕のケータイに付けてたら困った事になるね。
 仮に恋人とデートしてても、少しでも中だるみした瞬間に思わずゲームの事を考えてしまうとか。そんなユビキタスな葛藤で、してはいけない時と場所で悶々とするかも・・・?

 電車に乗っていたりして、隣の空席にどかんと座り込んでゲームを始める勤め人。
 すぐ脇の他人が見えないし、ぶつかろうが関係ない。移動時間めいっぱいゲームに浸る、その快感だけで脳みそが痺れているみたい。
 ロールプレイング系のゲームには、いわゆる「フラグ立て」という段取りがあるのね。順序が絡み合っている部分は一気に進めないと、それこそ(たかがゲーム)がストレスになりそう。

 ケータイの機能で、たまに違和感あるのはカメラ機能だな。
 気にしすぎなんだろうけどさ、どうも(こういうものだ)として育ってきたから、いきなりケータイを突きつけられると心外に思っちゃう。
 いうまでもなく、僕が育つ過程にはケータイなんて存在しなかった。だからかな、たとえ知人であろうとなかろうと(いやむしろ他人であれば尚更)カメラを向ける時は遠慮会釈があったものだ。それが「すいません」と苦笑のような照れ笑いのようなポーズであったり、目礼であってもね。
 大昔の迷信じみた「箱に命を吸い取られる」といった意味でなく、不用意にカメラを向けない無意識の了解があったのだと思う。

 でも今は、断りなしに写真を撮ることは常識(多数派)な訳で。
 直前まで親しく言葉を交わしていた人も、急に真顔でケータイを構えだす。
 フレーム越しに僕を見ている筈が、まるで取るに足らない石ころでも見ているような表情で。
 たとえば電話で話していても、笑い声の向こう側ではこんな顔してるかもしれないけど。そんなの見せないでよ、その親しさが虚構だったように錯覚するじゃないのさ・・・。

 ましてや赤の他人ともなれば、本当に何のためらいもなく「写メ」る。
 呪文なしで邪心を封じ込めるような、魔物退治でもするような勢いよ。無頓着に突きつけられる金属板、あそこから何かが向けられているのではなかろうか?
 いきなり見知らぬ人から指差されるような、いわれなき非難じみた気味悪さが少しある。
 あれを平気でやってる人たちは、自分がされても気にならないんだろう。そこに年齢の差はなく、だから若者が礼儀知らずといった話じゃないやね。
 それとも「知らない人が笑いながら無言でケータイを突きつけてくる」といった経験がないのだろうか?
 その人数が多いほど、不思議と無邪気に踏みにじられるような気分になるのだけど・・・。

 町中で、ちょっとした事件が起こる。
 それが交通事故であれ、通行人どうしの揉め事であれ、気付いた順に通行人が立ち止まり腕を突き出す。傍若無人な振る舞いが、傍若無人に取り囲まれ、結界で封印される非日常。
 見えないビームが発射され、撮られた側の魂の一部が飛び散ってゆく。ネットに繋いでそれを眺めていると、撮られた方が悪いような気軽ささえ共有してしまう。
 もはや(心の中だけに留めておく)なんて事など、誰にもできない。この世から隠し事がなくなるのは、それほど悪い事でもない気はする。
 けれども。

 食事に出かけてさ、料理が並ぶと一斉にケータイ(あるいはデジカメ)を取り出す。
 いつの間にか「いただきます」よりも当たり前な光景になってるらしいね、自分の家ならば新聞読みながらでも片ヒザ立てても構わないとは思うよ。
 まぁ実際さ、旅の思い出には(いつ何を食べたか)を写真に残すって悪くないアイデアだなって思うのね。
 それにしても、何をするにも先ずケータイ(あるいはデジカメ)だもんなー。
 ユビキタスな葛藤なんて、気にする必要もなさそうだ。

平成19年6月18日
ku94

posted by tomsec at 15:23 | TrackBack(0) | 空想百景(ALL) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月17日

【'05台湾×2】21/真冬の太陽

 なぜか早朝5時に目が覚めましたが、さすがに夜明け前です。
 もう一寝入りで今度は8時、先にフロントで新しいタオルと替えてもらって、ついでに部屋に備え付けの(館内用っぽい)ビーサンを外に履 いて出てもいいと許可をもらいました。
 見た目はちとダサイけど、スニーカーで砂の上を歩くよりましです。

 またスタバに行くと、9時半の開店まで10分待ち。しかも調理パンを2つ買うと、飲み物も1つじゃダメらしいんですね。
 分かったよ2杯頼めばいいんでしょ?
 しかし面倒くせえルールですな、単に店員にカモられてるのか知りませんが・・・・・・。
 どっちにしろ、前からスタバのチャラチャラした感じは気に入らなかったから気にしないっと!
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 岩場の陰に陣取って、早速ひと泳ぎしますか。
 と、先に来てた中年夫妻が岸から呼んでます。旦那さんがクラゲに刺されまくったのを、僕に警告してくれたのでした。
 そこで僕も、昨日の白人カップルが来たので伝達。彼らはビーチパラソルにデッキチェアと、用意がいいなと思ったらそこは貸し浮き輪屋で。
 看板も出さず、誰かが使うのを待ってたように現れた店員に注意されてました。

 ところで僕は、昨日の日焼けが一夜明けて真っ赤です。しかも水着になる前の、中途半端な焼け痕で・・・・・・。
 岩陰にいても体が熱く、クラゲの餌食になるのを覚悟で海に入って冷却。さすがにヤバくなってきたので、惜しい気もするけど早めに帰って冷水シャワーと肌の手当て。
 塩分は肌を引き締めて脱水させるので、水をゴクゴク飲んだりして。
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 フロントにいた看板息子に「果物を買える店はないですか」と訊くと、「もうすぐ売りに来る」んだそうです。買い置きしといてくれるそうなので、頼んで宿を出たら軽トラが。
 オレンジ5個で50元と白と黒のマントウ各1ヶ7元、さすがに地元向けだと安いもんです。

 また大湾に行って、やっと海岸へ抜ける道を発見! けれど地元のオジサンに止められてしまいました。
 理由は教えてもらえなかったんですが、もしや原発絡み・・・・・・?
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 昨日の屋台店で肉絲炒飯(つまり普通に旨いチャーハン)40元と、惣菜の炒め野菜20元を2品。
 向かいの網咖(ネットカフェ)でも懲りずにIMEのインストールを試みたものの、やはり再起動時にリセ ットさせる事が判明しただけでした。やれやれ。

 そして部屋で全身アロエを塗りたくり、だけどもう見るからに「焼け石に水」ってやつです。
 昔にもひどい焼け方をしてるので、それに懲りて日陰にいたのに〜。火照ってるのに寒気で震えがくるし、更に痛みをごまかそうと飲んだ安物のワインで目まいと気持ち悪さも重なって、本当に(死ぬかも)と思いました。
 夜中の10時にフロントの電話が鳴り続けるわ、やたら階段を上がり降りする足音が騒々しくて早寝もできず。
 そもそも服さえ激痛で着られないんだから、横になる事も無理なんですけどねぇ。
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 いつの間にか眠ってたようで、目が覚めると5時。
 うっすらと夜が明けようとしているのを見て、今日も快晴だと思うと妙に嬉しくなりました。
(もう1泊しよっかな)と迷いながら、うつらうつらして9時に。
 全身の痛みも引きはじめたし、どうにか横たわっていられます。夜中じゅう裸同然だったので、体が冷えたせいかダルくなってきましたが・・・・・・。
 さぁ、もう1泊分を払って海だ♪
 どうせ他の町に行ったって何かしたいって訳でもないし。それに思い残さず生きるとしたら、やっぱり今なら海だったんです。



原発に関する追記【2009/06/22】2
posted by tomsec at 22:21| Comment(3) | TrackBack(0) | '05台湾×2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月03日

【'05台湾×2】20/墾丁

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 小湾への途中にスタバがあったので、「本日のコーヒー」を注文。すると、しきりに店員が「Can you recomend me...?」と言ってきます。
 キャラメル・マキアート、とかいう代物を勧めたいらしい。というか「本日のコーヒー」では都合が悪いのかというくらい申し訳なさそうに繰り返され、それではと言われるがまま頼んでみる。
 70元で済むところが105元、しかも甘ったるい・・・・・・。ま、いいけどね。

 道路から小湾に降りる階段に立て札があって、背後に建ってるシーザー・ホテルのプライベート・ビーチっぽい事が書いてありました。
 でも、ビーチには誰もいない。
 まぁ何か言われたら考えるとして、ロケを見ながら日光浴です(早朝から延々と続いてた)。まだ海に入るには冷たそうな波ですからね。

 昼の1時を回っても、まだ時代がかった衣装で海に叫んだりして、朝っぱらから何時間やってるのでしょう。岩場との間を入れ替わり立ち代り、様々な格好の役者が通りすぎて行きますが。
 目の前はバシー海峡、遠くの海面がキラキラしているけれど、黒雲の下は雨が降っているのでしょう。
 ここも小琉球と同じく、サンゴ礁で出来たビーチなので砂が白い。そして日差しはすでに強く、あっという間に日焼けしそうです。
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 すっかり気温も上がってきたし、(やっぱ泳ぐか〜!)と宿に戻って海パンに着替えました。
 ついでに宿の主人に、大湾の行き方が分からなかった事を訊いてみます。ところが不思議と「入れない」 の一点張り。そして小湾について「プライーベート・ビーチでは?」と問うと、なぜか無言でした。
 ちょっと気になるなぁ。

 海水は入ってしまえば慣れる水温で、鳥肌が立つほどでもありませんでした。
 波打ち際から数メートルで急に深くなっていましたが、それは日光浴しながら波を観察してたので予想通り。
 10分弱で岸に上がって体を乾かすと、もう肌に日に当たるだけで痛くなってきました。

 夕方4時に帰ってシャワーを浴び、ふと(シーザーホテルは大きいから、ひょっとしてネットできるのでは?)と思いつきました。
 気温は真冬と思えませんが、低緯度なので日暮れまでは長く、ホテルの裏手に見えた牧場の牛が点々と長い影を引いていました。
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牛は見えませんね・・・ f(^_^;)"


 客のふりして探して歩くと、地下に「サイバー・カフェ」とあります。しめしめ!
 しかし1時間40元とは、ゲーセン型の2 倍ですなー。それに日本語IMEも入ってない。
 ちょっと癪だから、インストールしちゃおうっと〜♪ って。
 再起動の直前で時間切れ!? 
 それでカウンターに行って延長したら、再起動と同時に削除されてて80元も無駄遣い・・・・・・。
 日本円にすれば300円もしないのですが、これで食事1回分と思うと悔しい限り。
 そもそも日本でネットカフェなんて入った事なかったし、そんな仕様になってるなんて知らなかったのでした(まぁ何でも簡単に入れられたらセキュリティが心配ですが)。

 そこからガランとした遊戯施設を横切って、間道から道路の下を抜けて直接ビーチに出てみました。
 夜の砂浜は真っ暗で、星なんて見えやしない。月が明るいせいなのか、町なかの照明でなのか。
 それとも空気が悪いのか?
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 夕飯は、朝閉まってたイタメシ屋「Amy's」へ。でも宿の人が言ってた粥なんてメニューにはない。
 とにかく腹減ってるのでボローニャ・パスタ(要するにミートソース)にチーズ・ピザ、それとコーヒー(70元もする!)で450元でした。手作りだけあって美味しい、だけど客は僕一人だけ。

 ビールとワインにチップス買って、袋を買わずに抱えて戻ると女主人が驚いた顔してます。
「あなた、ビール飲むの?!」
 えー、タバコ吸うのも嬉しくなさそうだったけど、酒もダメっすかぁ〜。
「ちょっと来て、貰い物なんだけど亭主はウィスキーしか飲まなくって」
 そう言って、冷え冷え350缶を3本もくれましたよ♪
 おー、太謝謝您了!
posted by tomsec at 11:16| Comment(5) | TrackBack(1) | '05台湾×2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする