2009年05月30日

トラバ雑想記14 もしも・・・厳罰化と死刑廃止が進んだら

なんてね。
大げさなタイトルですが、またもや「らばQ」さんからの2つの記事をトラバってみました。


まず最初は極端な例から。
『世界中に衝撃を与えたジンバブエの刑務所の姿…今、何が起こっているのか』
本当に極端な例で恐縮です。
ジンバブエは驚異的なインフレでたびたび話題になっていますが、「世界最悪の独裁国家」と評されたムガベ政権の圧政により、野党支持者などの反対派は次々に虐殺・投獄されました。
維持・運営の費用がないのに、とにかく気に入らない人間をぶち込んだ結果。
飢えて痩せ細り、病気は蔓延し、狭い檻に入れられている状況だそうで。


お次は、逆の話。
『不況のせい?平和のため?刑務所が次々に閉鎖している理由とは』
これまた極端ではありますが。
20世紀のオランダは刑務所が不足していましたが、犯罪が減少したことにより、1万4千人が収容可能な刑務所施設に対して、服役者は1万2千人と空きが出ており、8つの施設が閉鎖されることになったそうです。
このため1200人が職を失うことになるそうですが、平均寿命は36歳というジンバブエよりは平和といえるでしょう。
って、この比べ方も極端ですね。
現実に職を失う方々にとっては、まさに死活問題なのですから。
とりあえず空いている刑務所に、お隣の国の収監者を受け容れるというアイデアも出ているそうで。
ベルギーの犯罪者500人くらいを、2010年までオランダで引き受けることで、3000万ユーロ(約40億円)の支払いを受けるとされています。

(ここから先の話には、ソースがありません)

犯罪が減るのが一番です。
そのために法を犯した場合の罰則を重くして、順法意識を高めようという考えが厳罰化に向かわせるのでしょう。
どこかの国では窃盗犯でも死刑だそうで、引ったくり犯がハンドバッグを腕ごと切り取って行くなんてウソみたいな話も聞きますが。

どこかの死刑がない国では逆に、リピーター続出だとか。
増える一方の収監者と彼らの生きる権利の尊重から、税金での負担がかなり大きくなっているそうですが。
仕事には就けないし、あっても刑務所暮らしの方が快適なので、戻りたいがために罪を犯して刑務所に還ってくるそうです。
それもまた、1つの“みんなが暮らしやすい社会”の在りようなのかもしれません。
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2009年05月24日

思い尽きたが好日・今までも、これからも

あらかじめ申し上げますが、記事中で断言している文章は(〜と思う)を省略しています。
すべて個人的な感覚によるものですので、もし気に障ったらごめんなさいね。



裁判員制度が始まった。
人が人を裁く、その大それた事が義務として課せられる。
そりゃあ誰だって厭だよ、他人をとやかく言える自分じゃない事は知っているし。

でも、これからは自分たちが判決に関わらなければならない。
今まではテレビの前で好き勝手に、軽々しくジャッジしていたけれど。

昔、キャンプで鶏を絞めた。
それは仲間同士でのアウトドアと違って、非政府団体が主催するイベントのようなものだった。
子どもや10代の若者に交じって、真夜中の山中を明かりなしで歩いたりした。

そのプログラムの中に、自分たちで鶏を絞めて調理する食事があった。
もちろん菜食主義の人や、残酷な行為に加担したくない人は別メニューが用意されていた。

僕は自分で鶏を選び、その日ずっと可愛がって過ごし、夕食で殺して食べた。
夕食の時間が近づくにつれて怖くなったし、鉈を持つまで手が震えていた。
だけど覚悟を決め、心を込めて絞めて捌いた。

本当は、こういう事だったのにね。

いつもスーパーで買っている、パックされた加工済みの食料も。
自分の見えないところで、誰かが代わりに動物を食料にしている。
この手を汚さずに、頭では分かっているけれど実感として命の重さを感じる事もなく。

あのキャンプは貴重な、ありがたい経験だった。

制度に反対する人たちに対して言いたい事はないし、諸手を挙げて賛成でもない。
ただ、ふと思い出した事があったという話だ。

肉を食べる僕らは、日々あの手の感触を知らずに彼らを食べている。
実際に体験してしてみて、心から(いただきます)という気持ちになった。

今まで僕らはテレビや新聞越しに事件を知るだけで、無責任な事ばかり言ってきた。
本当の事なんか分からないのに、もしも自分がなんて考えもしないでね。
だったら外野からヤジ飛ばしてないで、自分らで裁いてみろと。

誰もが突然、当事者になるかもしれない・・・。
そんなふうに考えて口に出すようになるのは、そう悪い事でもない。

世の中は複雑になり、いろんな事を他人任せにしてきたけれど。
これ以上、豊かになる事よりも身近な現実について、もっと思いを深める機会かとも。

やっぱり大人がね、簡単に「死ねばいいのに」なんて言わない社会がいいな僕は。
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2009年05月21日

トラバ雑想記13 思慮の深度計

まずは、例によって「らばQ」さんの記事から。
『ぶつけられた車に謝罪の手紙が添えられていた…その文面を見ての一言』
海外で、駐車スペースに停めていた車に謝罪の手紙が添えられていたという話です。
あなたの車にぶつけてへこませてしまってごめんなさい。隣に停めようとしただけで、ぶつけるつもりは全くなかったのです。本当なら自分の情報を残しておかないといけませんが、あなたは2つ分のスペースにまたがって駐車をしていて、そして私は単に1つ分のスペースに停めたかっただけので、情報は残さないでおきます。

へこんだ部分についている傷は、タオルに砂をつけて塗装を剥がすときに付いたものです。

ビーチは楽しいです。

次から傷とへこんだ部分を見るときには、2つ分のスペースにまたがって駐車しないよう思い返してください。

ごめんなさい。
この文面から察するに、スペース2台分を占領していた車に対して、
車体をへこませてから、更に塗装を擦り落として、
そのようにされてしまった理由を、遠まわしに諭している・・・って事ですよね?

またも海外サイトには愉快なコメントが書き込まれていた訳ですが、目を引いたのがこちらでした。
・これはわざとそう駐車していたのならわかるよ。僕は2つのスペースに駐車したことがあるが、それはその列の最後の車が2つのスペースにまたがっていたので、全員がそれに沿って2つにまたがるように止めなければいけなかった。そして駐車場に戻ってきたら他の車は全部去っていて、自分の車だけがぽつりと最悪のやつに見えたよ。
もしかしたら、このコメントのように仕方なく状況に従ったかもしれないんですよね。

確かに(なに考えてんだ!?)と憤ってしまう光景を目にしたりはしますし、ガツンと思い知らせてやりたくなる事もあります。
とはいえ、現実にそうはいかないからこそ、こういった記事にみんなで溜飲を下げてる訳なのですが。
しかし真相が(思慮が浅いのは自分の方だった!)なんて可能性も、実はあるんですよね?


次は日本国内の個人ブログ、
「14番目の焚火おやじ」
さんの記事にトラバッてみました。
『健康人にマスク』
ついに日本にも上陸した新型インフルエンザ‥当初は豚インフルエンザなどと呼ばれていたけれど、豚肉に関する風評被害を避けるためにも「豚‥」という呼び方をやめたのだとか。
これは知りませんでした。
ちなみに「豚‥」は、早くも一部の小学生の間で(体格のよい児童)を揶揄する呼び名に使われ始めているとも聞いていました。
基本的に言葉狩りのような流れには賛同しかねるのですが、この件は否定もできませんね。

で、本文は。
“是枝裕和監督が新聞に寄せた「マスコミに対する皮肉」”なコラムに絡めたものでした。
新型インフルエンザへの過剰反応に違和感を覚える人、やっぱり少なくはないんですよね。
僕みたいに(この国の病的な清潔依存が爆発している)とまでは、思わないにしても。

実は連休前に、こちらの記事のような「電車内で見かけた健康そうな親子のマスク姿(子供は未就学児)」を見かけたのです。
そして内心、ものすごーく苛々を感じてたのです。
たしかに急速に感染したり突然変異による劇症化の可能性は、なくはない。
けれど現状、その確率はゼロではないのか?
少なくとも、僕が見た時点では国内での感染者はゼロだったんですよ?

でもね。
その親子連れを、自分の想定したカテゴリーで捕らえてしまうと、見えなくなってしまう可能性の広さがあるんですよね。
ひょっとしたら、免疫性の疾患がある子どもにだけマスクをさせるのが忍びないといった理由かもしれない。
そういった確率の方は、限りなく低かったとしても、決してゼロではないものなぁ。

思考停止の罠は、常に自分の内にあると痛感したのでした。

つづきはこちら
posted by tomsec at 00:03 | TrackBack(0) | トラバ雑想記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月14日

トラバ雑想記12 隣の芝生が茶色く見える時

またも「らばQ」さんから色々とトラバってみました。


まずは『「白雪姫が25人」日本のモンスターペアレントを英タイムズ紙が紹介、欧米人の反応は…』
今から1年前の6月7日にイギリスで取り上げられた、日本の話題です。
モンスター・ペアレンツの偉大な愚行として有名なニュースなので、説明は要りませんね?

海外でも基本的に真面目な、まぁ常識的と思える反応が多数を占めてるのは意外。
・東京の私立の小学校で5年働いたけれど、子供とその家族は生徒ではなく、お客と感じたことがよくあったわ。学校側もシャネルのスーツをきた母親の要求をきくのよ。
でも、やっぱりネタにしてくれる輩はいる訳で。
・白雪姫はもともと日本の話じゃないだろ。ゴジラでもやって全員にゴジラさせろよ。
・全員が白雪姫をしている劇が想像つかないんだけど。何してるのかな?ずっとみんなで隣り合わせに1時間動いているだけ?
・僕は日本で英語を教えているが、女の子を殴る男の子を教室から外に出したんだ。そうしたらその子は母親にそれを言い、母親は息子を辱めたと学校に怒鳴り込んで、謝れと言う。それに教頭が同意したんだ。だから僕は言ってやった。"Im sorry you are all morons"『君たちがバカでゴメンよ』と。
個人的には、このコメントが秀逸かと。
・考えてみて。もし一人が魔法使いのおばあさんになりたいといったら、その子はその劇のスターよ。ただすごい数のりんごを袋に入れて運ばないといけないけど。
なかなか現場でこのユーモアは難しいでしょうけれど、怒ってる人を笑わせたら勝ちかな、と。


で、お次はアメリカで紹介された、日本トリビア。
『不思議の国ニッポン…アメリカ人が説明する「こんな日本を知っていましたか」』トラバ先の45例からピックアップ。
12. 新聞の編集者たちは注目を浴びないように見出しを作る

24. 日本ではフラワーアレンジメント(華道)は芸術である。

34. 若い女性が駅前でトイレットペーパーを配っている。

36. ガソリンスタンドの店員は、車が発車する時お辞儀をしてくる。

38. だいたい85%の日本人は七面鳥を食べたことがない。

39. 日本はカリフォルニアとほぼ同じサイズで、合衆国全土の半分の人口がいる。

40. 日本の雪だるまは3つではなく、2つの大きな玉で出来ている。
その他、自販機やら温かいトイレなどは以前に「トラバ雑想記7 常識で考えると」で取り上げましたが・・・。
面白かったのは、この一文。
2. 日本の人々は一般的に運転はうまくない。

そして次の記事。

『ロサンゼルスで運転するときは気をつけろ…という完全ガイド』
1. まず町の発音から覚えましょう。L.A(エル・エー)と言います。
・・・要するに全体的にネタな訳ですが。
4. 他の地域で学習した交通ルールは忘れてください。L.AにはL.Aバージョンの交通ルールがあります。例えば、自動車・トラックには音の大きなマフラーを持つものが交差点で優先権があります。2番目がタイヤの大きいトラックです。ただしマリブの街では携帯で話をしながらSUVを運転する母親たちが先に行きます。

5. 黄信号で止まると後ろから追突されたり、罵られたり、ときおり撃たれることもあります。

6. クラクションを誰に向かっても鳴らしてはいけません。これも撃たれる原因となります。

10. もし誰かがウインカーを出しているのを見たら、その車を追っかけて、ウインカーを出すのは間違いだと必死で知らせてあげましょう。これはウインカーなんて見たことがない他のL.Aドライバーたちを混乱させないためです。
所詮はジョークなのですけども、もしかして車に国民性というものが表れるのだとしたら。
常にピッカピカに磨いた車っていうのは、この強迫的なまでの潔癖性を持つ日本人そのものかもしれません。
世界的には「マナーの良い観光客」であるのも、人目を気にする性分の裏返しといいますか・・・。

それはともかく。

最後にご紹介する記事は、
『文化が違いすぎる?「マサイ族」のためのロンドン旅行ガイドブック』です。
ライオンを素手で狩るほどの勇者として知られるマサイの戦士たち、タンザニアの村からロンドンマラソンに参加する6人が手渡された4ページの旅行ガイド・・・だそうで。
あまりの人の多さ、そして人々が至るところで急いでいるように見えて、驚くかもしれません。

時折しかめっ面をしているイギリス人を見るでしょうが、彼らは会社というところに行き、楽しいと思えない仕事をしているために笑えなくなっているだけで、本当はフレンドリーなのです。

もよおしたときは木や藪ではなく、公共のトイレを使ってください。

たとえばブレスレットなど他人が付けているものを気に入っても、それを取って装着してみることはイギリス人にとっては普通ではありません。

もし泥棒を発見し、その泥棒を追いかけ捕まえたときに相手を傷つけてしまうと、泥棒といっしょに刑務所に入ることになってしまいます。

野原などで動物を見かけて周りに誰もいなくても、それは他人の所有物だということを忘れないようにしてください。

イギリス人がお酒を飲むときは少し人が変わったようになりますが、きっとマサイへ訪問したイギリス人を見て経験済みでしょう。
世界って、人の数ほど驚きに充ちているんですね!
そう思えばお隣さんがモンスター・ペアレンツだろうがDQNファミリーだろうが、それもまたセンス・オブ・ワンダー・・・かな?
相手を尊重する気遣い思いやりをマナーと呼ぶのは世界共通でしょうが、ボーダーレスと価値基準の崩壊との峻別は難しいものです。
posted by tomsec at 00:03| トラバ雑想記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月06日

トラバ雑想記11 美しい日本語の書き方

いっつも「らばQ」さんからトラバってばかりなので、たまには別の所から引っ張ってみました。

僕自身は「美しい日本語」とか、あんまり信じてないんですけどね。
難しい漢字が辞書引かないで読み書き出来る!・・・とかは、程度にもよりますがある種の雑学じみてきた傾向なんかも感じる今日この頃。

でも、やっぱ基本というのは侮れません。
知らないで間違って、そこで開き直るのは美しくないかなぁと。

で、まずは「Harmonia!!」さんという個人ブログより。
『ニホンゴ ノ カキカタ』
◆基本的なルール
 段落は最初の一文字を空白にする。
 三点リーダー、ダッシュは二個続ける。
 閉じかっこの前後に句読点をつけない
 感嘆符の後ろは空白を開ける

メールとか、ネットでは自分でも守ってないですが・・・。
とはいえ手書きの文章や、印刷物として見る時には守れていないと違和感があります。

お次は「IDEA*IDEA」さんの記事。
『テレビで見た「うまい字の書き方のコツ」』
* 6度右上に傾ける
 やや右上に上がるように書くと綺麗に見える。

* 右下に重心を
 右上を意識しすぎると右上がりに文章があがっていってしまう。右下のとめ、はらいはしっかり下ろしてバランスをとる。

* 等間隔
 線が並ぶときは等間隔になるように。

* 漢字は大きく、ひらがな&カタカナは小さく
 漢字の中でも画数の大きいものは大きめに。

* 横書きのときは下揃えか中心揃え
 縦書きは中央揃え、というのはいいとして、横書きのときは下で揃えても中心で揃えてもどっちでもいい。


もう少し細かくガイドしてくれてるのが、こちら「誠 Biz.ID」さん。
『「字がキレイ」と言われたい 悪筆がすぐ直る11の技 』
基本技その1:書く時の基本姿勢は?
 1. 手首だけで書いていないか
 2. 紙との距離の取り方
 3. 筆の角度も大事

基本技その2:情報を速く伝えるには?
 1. 中心線を字の中心に
 2. 上下の余白の長さを同じに
 3. 苗字と名前の間に、少し空白を作る

応用技:すぐ見栄えのいい字にするには?
 1. 画数に合わせて文字サイズを調整
 2. 狭いスペースに文字をバランスよく収めるには縦線を短く
 3. 横に伸ばしたり、斜めに払う線は大胆に長く
 4. 上下バランスは同じ縦幅に
 5. 左右バランスは、右が左の倍の横幅に

3ページにわたって、注意すべきポイントを具体的に指摘してくれてます。

そして最後にご紹介するのは『間違えやすい日本語』です。
こちらはブログではありませんが、使える雑学の宝庫といった感じ「がんばれ凡人!」のサイト。
他にも『よい文章の書き方』
『ちょっとおかしな文例集』は分かりやすい・読みやすい文章のヒントが盛り沢山。


そして、これは完全な雑学ですが・・・。
『正式名称わからないもの』by「ベア速」(←有名な2ちゃんねる系まとめブログ)
posted by tomsec at 22:01| トラバ雑想記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする