ちょっと前に、コピーライターの書いた入門書的な文章を読んだのね。その中に、こんなような事が書いてあった。曰く「たとえばフルーツの写真に『新鮮』というコピーを置くと、『鮮』の字に含まれる魚が生臭い視覚的印象を生むので云々…」。つまり宣伝文句を吟味する上での、言葉をビジュアルで捉えるという感覚ね。それが僕には新鮮で、面白いと思ったんだ。と同時に、かつて「温か〜い」の張り紙に覚えた違和感も分かった気がしたのよ。「温か〜い」じゃ生ぬるくって、飲む気も失せる感じがしたんだわ。
それはともかく、冬の飲み物といえば甘酒でしょう。近所の神社に初詣でに行くと甘酒が振る舞われるんだけど、しかし何故か必ず米が入っているのね。家で作るのには酒粕を使うのが当たり前だったから、米こうじの甘酒が本式とはいえど(僕的には)酒粕がよろしい。
あと缶入りの粉末レモンティーね(アップルティーもある)、ただ飲み続けると飽きるな。ココアも美味しいんだけど、つい分量をケチッて味の薄いココアになってしまうよね。そうでもしないと2、3日しか持たないという訳で、自宅で気軽に美味しいココアは飲めなかったりする。梅こぶ茶も飽きが早いし、お湯割りカルピスは冷水で作るより味がくどくなるし…。
そこでホットポー。これが自分的に冬の新定番なんだが、全然ないのね最近。こないだも仕事帰りに近所のコンビニ5軒も回ったってのに。ちっともCMしてないから、ひょっとしたら絶版商品になっちゃったのかもなぁ。
そうそう、関係ないけどポカリスウェットの話。イオン飲料の、医療機関でのシェアは圧倒的にこの銘柄なんだよね。水分の吸収率が水より高いせいなのか、電解質が関係あるのか知らないけれど、お医者さんが患者さんに勧める事が多いらしいの。イオン飲料なら何だって構わないんだろうけど、年寄りとかの患者さんに「イオン電解質飲料の…」なんて説明したって分からないよなぁ。で、「ポカリ」なんだって。
製薬会社の販売網で優位だったのは想像に難くないとしても、なんで先発したゲータレードがイオン飲料の代名詞にならなかったのか? って考えると不思議だけど。ま、値段が高かったもんな。
新しい物が世に出ると、その商品名のほうが代名詞になってしまうパターンってよくあるよね。クラクションとか味の素にマヨネーズなどなど、ウォークマンは海外だとメーカー名(S〇NY)のほうが通りが良いとか…? どっちにしろ「ヘッドホンラジカセ」より呼びやすいし。
ブギーボードも本当はボディボードで、ローラーブレードも実はインライン・スケートなんだけどね。
あーっ! 両方とも(またいつかやろう)と思ってて、うかうかしてたら早10年…。
平成15年2月2日

【関連する記事】