2005年05月29日

【台湾の7日間('02.12/13〜20)】5日目・5「悩ましい夜」


20050529c3bc4562.jpg つくづく、高雄に戻るの止めて良かった。
 高雄の、少なくとも新源旅社のエロチャンネルはモザイクがあった。(ラブホだからズバリなのか?)とも思ったが、CATVなんだから関係ない筈だ。とすると、行政区の違いで高雄縣より規制がゆるいのかも。って、もし本当にそうだったら屏東縣って得じゃん!
 しかし、敢えて苦言を呈するならば。
 リモコンは、枕元の壁に埋め込まないほうが良いでしょう。しかも250番台まであるチャンネルの操作を、UP/DOWN式にするのは勘弁してほしい。押し疲れた。
 ちなみにチャンネル14は洋ピン専門で、16が日本のAV。洋ピンがキワモノ多い事と、和物AVが年代物というのも少し残念(やかましい)。そして肝心な所で「CD−Video」というロード画面になるのとか、読み込みが遅くて静止するのが多すぎる。

 ロープを持ってきたのは、やはり正解だった。上手い具合に張り渡して、風呂場に洗い物を干す事ができた。では、腹も減ったし繰り出しますか。
 進成賓館のすぐ近所に、夜市という屋台村のような場所がある。他の街にもあって、ガイドブックに夜市が説明が載っていた。友人Nも高雄の夜市には夕飯を食べに行っていたようで、僕も話だけは彼から聞いて知っている。だけど、実際に見たのは屏東のが初めてだ。
 公共汽車から見たよりも、いざ行ってみるとラッシュ並みの人込みで圧倒されてしまった。路地の奥まで、両側に延々と続く屋台。こんな芋洗いの混雑で品定めもあったもんじゃない。見ただけで活気に当てられ、すっかり食欲が失せてしまった。もうちょっと後で、出直してこよう。
 繁華街を歩いていて思ったが、屏東は「若者の街」といった印象が強い。高雄より人通りが多くて、色々な若向けの店があって賑やかで楽しい。ボーダー系の服屋、タトゥショップ、タコ焼き屋台(東京焼って言うの?)など。
 アメ横の雰囲気に似ていて、だけど乾物屋とか宝石屋みたいな店はなくて統一感がある。ただ、露店は多いのでゴチャゴチャした感じ。ファッションマスクやアクセサリーと並んで、マフラーも売られていて笑いそうになった。が、なんとTシャツ一枚の薄着は僕だけではないか。
 これでも背中が汗かいてるのに、みんな涼しい顔してジャケット着たりして。本当に暑くないのか? 汗疹ができるぞ。

 ブラブラ歩き回りながら(これならマンガ喫茶とかネットカフェだってありそうだな)と思ったら、名案が閃いた。
 友人Nにメールできるじゃん!
 実は、彼だけにはポストカードを書いていない。引っ越し先を聞き忘れて書けなかったのだが、メールでならリアルタイムで旅の報告を入れられる訳だ。僕はネットやサイトには疎いので、今まで考えもしなかった。ケータイ使ってメールしている日常の、それが当たり前に思える事も海外では新鮮な感覚になる。
 国際電話や、自分の家から外国の友人にメールを送るのも特別な驚きは感じなかった。自分が見知らぬ土地に立って、取り立てて電話するほどではなく些細な思いつきを伝えたい、そんな欲求を満たしてしまえる自由さ。そんな欲求を実現させる事が可能なテクノロジーというか、当然すぎて見えないそういう何か。
 あるいは、話し相手が誰もいない場所で知っている人とダイレクトにつながっている感覚かもしれない。なぜか国際電話で話すよりも、よりリアルな感じがしてワクワクしてきた。
 早速、道行く若者にネットカフェの場所を訊きまくる。
 ところが、どいつもこいつも「あっちのほう」とか「こっちにある」と適当に答えるので振り回されるばかり(実際、あちこちにあったのだろう)。若干イライラしてきたが、やっぱ他の町に比べると都会だから仕方ないのかな。
 まるで街角の勧誘みたいに、とにかく声をかけまくる。そうやって数をこなすうち、英語が通じる相手の法則が分かってきた。
 お洒落なコよりも、今ひとつアカ抜けないタイプのほうが英語を話せるのだ。だけどカワイコちゃん達に笑いながら避けられた時は、東京のガイジンさんになった気分がした。いくらなんでも、あの態度は可愛くない。僕も(台湾の若者は英語を話せる)と思い込んでいて、それが間違いだったのだけどさ。
 それでも言えるのは、オシャレさんは英語できないってコト。これはかなり正しい。

 結局、路駐のワイパーにチラシ挟んで回ってるオタク顔の男子が丁寧に教えてくれた。彼に書いてもらった地図を片手に、しばし歩く。思っていたより繁華街の中心から外れた通りで、網路珈琲の看板を発見。K−net港都網、まさか台湾でネットカフェ初体験とは。
 受付の女のコにも、そこそこ英語しゃべれるコがいて助かった(それに割と可愛い)。1ドリンク30元で、PCは使い放題だという。でもネットカフェってオタク率高い場所なのね、知らなかったけど。ネット麻雀とかシューティングやってる奴らの間に入って起動。
 うかつだった、警告文とかガイダンスが読めないではないか。台湾なんだから中国語に決まっている、しかし漢字を見ても見当がつかない。ドリンク持ってきたコに手取り足取りしてもらって、ようやくメール画面に到達。
 とりあえず近況、と始めてすぐに英文が面倒になってきた。通じなきゃ意味がない、と開き直って日本語に。ただし、すべてローマ字。読みにくーい!
 さて、送信ボタンをクリック。が、なぜか送れない。何度やっても警告音と共に漢文が出てくる。


(悩ましい夜−おわり)
posted by tomsec at 23:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 台湾の7日間('02.12) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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