列車を降りると夏の夕暮れだ、さすが熱帯!
そのまま普通車に乗り換えて屏東、さすがに陽は落ちて夜です。まずは前回も泊まった進成賓館に荷を下ろすとしましょう。僕を賓館(つまりラブホ)びいきにした宿で、何といっても寝心地抜群(これ重要)。
熱帯とはいえ、冬場の朝方は案外と冷え込むのですよ。
そもそも台湾に暖房なんてないですし、大抵の宿は掛け布団が薄っぺらな上に爪先が出ちゃうほど小さいんですね。それで何度も目は覚めるし体調を崩したりで苦労してると、これが実に嬉しい。シャワーも熱いし、部屋に自動で沸騰するポットもある(これも意外に貴重)・・・・・・と、その他いろいろな面で同じ700元の宿より上等なんですよ。
駅から歩いて2,3分の距離ですが、その間にも町並みの変化が感じられます。以前よりも茶店やゲーセン増えたなー、っていうか漫画喫茶がやけに多くなってる。シャッターを下ろしてる店が多かったから、活気が出てきたのは好いけど・・・・・・。ちと片寄ってますな。
大通りを渡ると夜市ですが、その手前の裏路地に。例によって独特の臭気、おそらく台湾名物の臭豆腐を作ってる家があるんでしょう。


あからさまに胡散臭い路地ですが、進成賓館は元気に営業中。でもフロントにヨウさん(「台湾の7日間 6日目・4/ショッピング」ご参照くだされ)はいなくて、別のオバチャンが気を利かせて「ムスメ?カワイイ」とか勧めてくるんですが丁重に辞退します。

まずシャワー浴びて、ついでに洗濯したのを干しておきましょう。ロープ張る位置も覚えてるし、これで明日には乾いてくれます。
それでは勝手知ったる屏東の町に!・・・・・・って速攻で迷っちまいました〜。
地理を覚えなおしつつ、近場をぐるりと散策してイタメシ屋へ。夜市の屋台飯はいつでも食えますから、たまには台湾の洋食がどんなもんかとオープンテラスでドリアのセットを。普通に美味しい。
突然、路上に響き渡る電子音・・・! え〜と、これは「エリーゼのために」だっけ? 店員が裏口から慌てて駆け出して、見ると両手にゴミ袋。なーるほど、夜中にゴミ回収ですか。しかし喧しいエリーゼですなー。
そういえばタトゥー・ショップまで出来てて、実際に入れてる連中も見かけました。基本的にみなさん冬の装いで、Tシャツなんかで歩いてるのは僕ぐらいです。タトゥー入れてる男女は、威勢よくタンクトップでしたが。

駅前の大きな廟、慈鳳院で参拝。さすがに筆談で参拝方法を訊くのは無謀でした、日本語できる方を呼んでくれたんですが今ひとつ通じない。そんですぐいなくなっちゃうし、いきなり撤収してるしで茫然としてると、門前の乞食オジサンが助言してくれました。どう見ても風体は絵に描いたような乞食なんですが、普通に気のいいオッチャンでした。紙のお札を火にくべて祈るのだそうです。
ネットカフェK−net行ってコンビニで宿に戻り、翌朝は9時半にチェックアウト。フロントに前回の写真を持っていくと、偶然にもヨウさん本人でした。でも少し痩せてて、言われるまで分からなかったなぁ。それでも、また会えて好かった。

ヨウさんに貰って飲んだのが、初めての台湾ウーロン茶だったんです。高山茶という高級茶葉を一箱分もくれたんですが、帰りに空港で値段を見たら(この宿に何泊できるの!?)っていう額で焦りました。台湾では親切のハードルが高すぎて、時々申し訳なくなってしまう位なのです。
なんとなくの想像ですが、
その臭いはやはり
豆腐を腐らせたスープのような
えーと、いわゆる、醗酵系のものですか?
この路地でするっていうのが、
まぁ、ある種の味わいですよなぁ。
でもツーンといった刺激臭ではなく、もっと生ぬるくコッテリした感じ。
で、それが徐々に濃くなってきて(あー、ここからにおってたんだな)と思うのですが。
かといって、この路地が息も出来ない有様かと言うと、そこまでではないんですね。
それにしても独特な雰囲気を感じる路地です。
あれは食べられなかったんだよなぁ…。
豆腐で発酵系と聞いて思い出しました。
クセの強いものって好き嫌いが分かれますが、案外「大嫌い」が突然「大好き〜♪」になっちゃったり・・・。
関係ないですけど、割と女性って匂いに敏感ですよね。
別に(匂いフェチ)というのではなさそうなんですが。
だけど食べ物と違って、嫌いなニオイを急に好んだりはしないようですねぇ。
僕はクサヤなんて最初はニオイも味もダメでしたけど、
感じ方って変わるもので今ではむしろ好ましい位です。
だから、嫌いな食べ物は鼻をつまめば食べられるなんて言いますし。
女性は確かに香りに敏感ですね。
だから香りに関するものが売れるのでしょうけど、
パートナーの匂いを嗅ぐという人も多いようです。
そういえば、動物もオスがよい香りを出してメスの気をひくってなかったでしたっけ?
今はもう、そういった眺めも廃れたのでしょうなぁ。
キライなものは食べなくて好い時代のようですからね。
動物の話、そういえば確かに・・・!
なんだか自分的に(匂いフェチの謎が解けた!)って感じです。
そう思うとワイルドで趣きあって、なんか好ましい♪