旗津半島の帰りに夜市を歩いて網咖(ネットカフェ)に入ったりして、夜行列車の時刻まで手持ち無沙汰です。
コンビニで100元のテレカを買って、日本に電話してみました。
台湾のテレカは、MRTのICカードと同様に分厚いプラスチックの板です。そして、100元では、あっという間に切れてしまう。
それから、ケータイには掛けられないみたいですね・・・・・・。
7時過ぎ、まともなコーヒーが飲みたくなって「禾田」咖啡風情という店で一服。
8時近くなり、今朝まで連泊していた儂來旅館の1階にあるK−net林森店で時間つぶしに。
すっかり顔なじみとなった女主人は、いつものように指を2本立てて見せましたが「いえ、3時間で」と言うと意外そうな顔をしました。
「Tonight is the last night for me」
しかしバケーション料金(通常より5元UPの15元)は、しっかり上乗せされました。
この店は基本的に全席自由なのですが、なぜか2ブースだけはコイン式でなくフロント管理しているのです。昨日はB23で、今日は隣のB24に案内されました。
11時前、女主人の「さよなら」に送り出されて駅前マックで夜食を買い込み、更に駅の売店で台湾ビール32元の350缶を2本。
駅舎2階にもマックはあったが閉店支度で、先に買っておいて正解でした。
この時点では改装途中の高雄火車站ですが、すでにエントランスと改札へのエスカレーター周辺は完成してました。きっと今はホームへの連絡橋も新しくなっているのでしょう。
2月台、つまり2番線ホームでペットボトルのお茶(500ml、20元)も買いました。買い込み過ぎた気もしましたが、まぁ念のため。
莒光号2両目の、座席番号36号。
車内はほぼ満席で、隣に座ったオバサンは車窓に向かって手を振っていました。見送りに来ていたのは娘と孫たちでしょうか。
クリスマス・イブの前夜に、彼女はどこに行くのだろう?
発車早々、乗客は一斉にシートを倒して眠りに就きました。
そんな中でも眠れずに、そうっとハンバーガーをビールで流し込む僕です。やっぱり、少しでも冷めた台湾マックは日本の比じゃない味です。
寝る前にトイレへ、すると便器が横向きで微妙なカルチャー・ショック(その辺は「'05台湾×2・07/続・列車の旅」ご参照くだされ)。
普通、日本では進行方向に対して垂直の配置にはされていない気がしたのですね。記憶が定かではありませんが・・・・・・。
台湾の車両は横揺れが激しいからなのか、どうも落ち着かない感じでした。
翌朝6時、まだ暗い台北。
寝坊して乗り過ごさないようにと緊張してたせいか、眠れたもんじゃありませんでした。
みなさん台北で降りたので、おそらく熟睡していても騒々しくて目が覚めたでしょうけど。
それぞれの方角に乗客が散って行き、僕だけが台北火車站前に立っています。
懐かしいような気がすると思ったら、2月の旅の始まりでも同じ場所に立って思案してたのでした(その辺は「'05台湾×2・02/はじめての台北、そして新北投」ご参照くだされ)。
夜明け前の肌寒い空気、人気の絶えた黒い立方体の駅舎をひと巡りしてみます。
陸橋の上から周囲を見渡してみましたが、どこにバス乗り場があるのだか見当もつきません。
戻ろうとしてふと見ると、座して台北駅を拝んでいる托鉢僧が・・・・・・。いつの間に?
小銭入れから無造作に50元、まさか台湾でも喜捨をするとは。
これも何かの縁です、黙礼。
長中距離バスのターミナルは、駅から少し離れていたので夜目には分かりにくかったのでした。近付くにつれ、そこだけに灯った明るさに人が集まっているのが見えてきました。
中正(現・桃園)機場まで125元とは、バスにしちゃあ割高な感じですが。ともかく、これで空港までは大丈夫。
國光客運のバスに乗り込むと6時半。
チャイナエアは第一ターミナルだと書いてあったが、1月半ばからアメリカ・カナダ・オーストラ
リアと日本行きはターミナル2で手荷物検査を義務付けられたとの事。
早めに着いておいて、よかった!
空が明るくなってゆく台北市街から空港へ、そしてターミナル間をシャトルバスで移動します。
税関を抜け、D4ゲートの脇にインターネットコーナーを発見しました。
目立たない小さなブースですがPCが3台あって、しかも運良く1台が空いていたので手早く現地最後のルポを書き込み送信。
搭乗手続きの前に自販機で飲み物を、と思ったら。
あれ〜、小銭入れがない!?
まぁ小銭だし諦めもつきますが、ダメ元で捜してみます。通路を逆戻りし、お土産屋さんに訊いてみても見つからない。
というか、小銭入れを最後にポケットから出したのは・・・・・・税関だな。
空港職員に頼んでみると、すぐ通してくれて金属探知機の係官に声を掛けてくれました。謝謝。
「I'm sorry but I lost my coin wallet, did you find that?」とか何とか問い合わせるも、即答で「No」と。
いや、その目の前にあるじゃんか。
まぁ、確かに一見してコイン・ウォレットとは判別つかないだろうけどさ。ジーパン生地で、手縫いだし。
何はともあれ、見つかってよかった
旅の最初で失くしたマフラーも、こんなふうに違う何かと間違えて遺失物に保管されてるのかもしれない。
ゲートへと、係官に促されて通路をダッシュしながら思ったりしました。
いったい何にまちがえるのだろう?
ふん○し、じゃあないよなぁ。
ぞう○ん、かも? 笑
あ、いや象さんじゃなくてね!