2009年05月14日

トラバ雑想記12 隣の芝生が茶色く見える時

またも「らばQ」さんから色々とトラバってみました。


まずは『「白雪姫が25人」日本のモンスターペアレントを英タイムズ紙が紹介、欧米人の反応は…』
今から1年前の6月7日にイギリスで取り上げられた、日本の話題です。
モンスター・ペアレンツの偉大な愚行として有名なニュースなので、説明は要りませんね?

海外でも基本的に真面目な、まぁ常識的と思える反応が多数を占めてるのは意外。
・東京の私立の小学校で5年働いたけれど、子供とその家族は生徒ではなく、お客と感じたことがよくあったわ。学校側もシャネルのスーツをきた母親の要求をきくのよ。
でも、やっぱりネタにしてくれる輩はいる訳で。
・白雪姫はもともと日本の話じゃないだろ。ゴジラでもやって全員にゴジラさせろよ。
・全員が白雪姫をしている劇が想像つかないんだけど。何してるのかな?ずっとみんなで隣り合わせに1時間動いているだけ?
・僕は日本で英語を教えているが、女の子を殴る男の子を教室から外に出したんだ。そうしたらその子は母親にそれを言い、母親は息子を辱めたと学校に怒鳴り込んで、謝れと言う。それに教頭が同意したんだ。だから僕は言ってやった。"Im sorry you are all morons"『君たちがバカでゴメンよ』と。
個人的には、このコメントが秀逸かと。
・考えてみて。もし一人が魔法使いのおばあさんになりたいといったら、その子はその劇のスターよ。ただすごい数のりんごを袋に入れて運ばないといけないけど。
なかなか現場でこのユーモアは難しいでしょうけれど、怒ってる人を笑わせたら勝ちかな、と。


で、お次はアメリカで紹介された、日本トリビア。
『不思議の国ニッポン…アメリカ人が説明する「こんな日本を知っていましたか」』トラバ先の45例からピックアップ。
12. 新聞の編集者たちは注目を浴びないように見出しを作る

24. 日本ではフラワーアレンジメント(華道)は芸術である。

34. 若い女性が駅前でトイレットペーパーを配っている。

36. ガソリンスタンドの店員は、車が発車する時お辞儀をしてくる。

38. だいたい85%の日本人は七面鳥を食べたことがない。

39. 日本はカリフォルニアとほぼ同じサイズで、合衆国全土の半分の人口がいる。

40. 日本の雪だるまは3つではなく、2つの大きな玉で出来ている。
その他、自販機やら温かいトイレなどは以前に「トラバ雑想記7 常識で考えると」で取り上げましたが・・・。
面白かったのは、この一文。
2. 日本の人々は一般的に運転はうまくない。

そして次の記事。

『ロサンゼルスで運転するときは気をつけろ…という完全ガイド』
1. まず町の発音から覚えましょう。L.A(エル・エー)と言います。
・・・要するに全体的にネタな訳ですが。
4. 他の地域で学習した交通ルールは忘れてください。L.AにはL.Aバージョンの交通ルールがあります。例えば、自動車・トラックには音の大きなマフラーを持つものが交差点で優先権があります。2番目がタイヤの大きいトラックです。ただしマリブの街では携帯で話をしながらSUVを運転する母親たちが先に行きます。

5. 黄信号で止まると後ろから追突されたり、罵られたり、ときおり撃たれることもあります。

6. クラクションを誰に向かっても鳴らしてはいけません。これも撃たれる原因となります。

10. もし誰かがウインカーを出しているのを見たら、その車を追っかけて、ウインカーを出すのは間違いだと必死で知らせてあげましょう。これはウインカーなんて見たことがない他のL.Aドライバーたちを混乱させないためです。
所詮はジョークなのですけども、もしかして車に国民性というものが表れるのだとしたら。
常にピッカピカに磨いた車っていうのは、この強迫的なまでの潔癖性を持つ日本人そのものかもしれません。
世界的には「マナーの良い観光客」であるのも、人目を気にする性分の裏返しといいますか・・・。

それはともかく。

最後にご紹介する記事は、
『文化が違いすぎる?「マサイ族」のためのロンドン旅行ガイドブック』です。
ライオンを素手で狩るほどの勇者として知られるマサイの戦士たち、タンザニアの村からロンドンマラソンに参加する6人が手渡された4ページの旅行ガイド・・・だそうで。
あまりの人の多さ、そして人々が至るところで急いでいるように見えて、驚くかもしれません。

時折しかめっ面をしているイギリス人を見るでしょうが、彼らは会社というところに行き、楽しいと思えない仕事をしているために笑えなくなっているだけで、本当はフレンドリーなのです。

もよおしたときは木や藪ではなく、公共のトイレを使ってください。

たとえばブレスレットなど他人が付けているものを気に入っても、それを取って装着してみることはイギリス人にとっては普通ではありません。

もし泥棒を発見し、その泥棒を追いかけ捕まえたときに相手を傷つけてしまうと、泥棒といっしょに刑務所に入ることになってしまいます。

野原などで動物を見かけて周りに誰もいなくても、それは他人の所有物だということを忘れないようにしてください。

イギリス人がお酒を飲むときは少し人が変わったようになりますが、きっとマサイへ訪問したイギリス人を見て経験済みでしょう。
世界って、人の数ほど驚きに充ちているんですね!
そう思えばお隣さんがモンスター・ペアレンツだろうがDQNファミリーだろうが、それもまたセンス・オブ・ワンダー・・・かな?
相手を尊重する気遣い思いやりをマナーと呼ぶのは世界共通でしょうが、ボーダーレスと価値基準の崩壊との峻別は難しいものです。
posted by tomsec at 00:03| トラバ雑想記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする