皆様の御意見、ご感想などお待ち申し上げてます。では以下本文で。
小学生の頃、団地の隣の塀から落ちて頭を打ったの。記憶がないんだけど、救急車に乗って3日間ぐらい昏睡状態だったらしいんだわ。その時に腰骨を痛めて以来、腰痛は持病のようになっちゃってて。治ってからも季節の変わり目なんかに動けなくなったりしてさ。
とはいえ、ついにコルセットを装着する羽目になるとは…。さすがに原因は、そんな大昔のケガと違うんだけど。体を使う仕事が好きだから仕方ないにしても、もうちょっと普段のメンテナンスに気を遣っていれば長持ちしたのかもしれないな。ともかくこうなってしまった以上、腰痛と共存してゆく人生というものを考えてゆこうと思う近頃。
ところで最近て、医療事故の話題が目に付くね。治療の方法も機材も薬品も次々と新しくなるのに、現場にいながら全部に熟知しろと言うのも無茶な要求だよなあ。だからって「仕方ない」の一言で済まして良かぁないけどさ、割と間近で見てると誰が悪いとかいう話じゃないって感じるんだ。
一年前、大学病院てところで診察を受けた事があるのね。大きいしハイテクな感じにも圧倒されたけれど、ギッシリ! っていう位の混雑ぶりの方が凄かった。大体、初診から手術して抜糸まで、いっつも違う医者でさ。とにかく患者を捌かなきゃならない、それは分かるにしても、あんなふうじゃあ不信感も募るってもんだわ。
あの殺人的な慌ただしさ、ヒューマンエラーどころじゃないって。細分化/専門化する医療、それに慢性的人員不足が招く意欲低下。面倒を見切れない程の患者を抱えなければ、成り立たない病院経営(一般企業みたく売り上げ伸ばすとか出来ないし)、そして普通に死ぬ事を許さないような生命倫理。
すべての問題は、過密だ。…ある時、そう気が付いて腑に落ちたんだ。
戦争も環境破壊も、結局は人間が多すぎるせいなんだよね。実際それが唯一、あらゆる問題を解決出来る手段ではないかとさえ思う。だって、文明の進歩(というか便利さ)には歯止めなどかけられないもん。理性なんかより、やっぱ快楽の方が強いんだから。社会共産主義が腐敗したのも、エデンの園から追放されたのも理屈じゃないからね〜。
ロジックじゃ上手くやれないのは分かった、でも快適さに流されてるような現状もヤバい。だからって戦争で人減らしするような暴力性の時代からはオサラバしたいしなぁ…。
平成15年12月9日